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労働契約法案 衆議院を通過

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労働3法案のうちの「最低賃金法」と「労働契約法」の法案が、衆議院を通過しました。
与党以外に民主党も賛成に回っているので、参議院の通過も確実ではないかと思います。
実際にまだ成立していない法案なので、如何せん情報が少ないので誤った見解を書いてしまっていましたら、申し訳ございません。

特に「労働契約法」は、始めに言われていた内容とだいぶ変わってきてしまっているので、これで大丈夫なのかと心配になってしまいます。

以下、法案成立の記事を紹介いたします。

●11月8日 (産経新聞)

最低賃金法改正案は、各都道府県ごとに定められる最低賃金が、生活保護の給付水準を下回る「ねじれ現象」の解消が目的。民主党の主張を取り入れ、「労働者が健康で文化的な最低限度の生活を営むことができる」水準を考慮するよう明記した。

また、労働契約法案は、パートや派遣社員と正社員との待遇格差是正を図る狙い。法案には、企業と従業員が労働契約の際には「就業の実態に応じて均衡を考慮しつつ締結する」と明記した。

労働3法のうち、月80時間を超えた残業の賃金割増率を現行の25%から50%に引き上げる労働基準法改正案は、与野党の主張が対立しており、今国会での成立は困難な情勢だ。

(終わり)


そもそも、労働契約法が作られることになった由来を知っていますでしょうか??
終身雇用の崩壊と多様な働き方が増えてきたことにより、労働者の就業に対する意識も変わってきました。
その中で、解雇の問題を筆頭に労働契約に関する問題が多くなり、労働契約の総合的なルールブックである「労働契約法」を条文化しようとしたものであります。


解雇を例に取ると、

解雇とは、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする

と労働基準法18条の2にあります。
しかし、実際の判断は、裁判所の判例にゆだねられます。
これらの今までの判例を基準にして、ルールブックを作ろうと言う物です。


では、今回の「労働契約法」の問題点はと言いますと、

①労働契約法(試案) 4条の2
使用者が労働基準法第89 条の規定に基づき作成した就業規則は、それが当該事業場の労働者に周知され、かつ合理的な内容を定めている限り、統一的労働条件を定めたものとして、労働者と使用者との間の労働契約の内容として合意されたものと推定する。」

これですと、使用者が一方的に決められる「就業規則」が労働契約として認められてしまうように取れませんか??
また、後の条文で労働条件を切り下げる就業規則変更を使用者が一方的に行っても、「合理性」がある変更なら労働者を従わせられる、というルールを労働契約法に盛り込もうとしています。
「合理性」の判断基準は、どうなるのでしょうか??

②同60条の1、2
裁判所が解雇の無効を確認した場合には、使用者は解雇された労働者を原職又はそれと同等の職に戻さなければならない。
2 前項の規定にかかわらず、裁判所は労働者の請求に基づき、労働契約を終了させて、使用者に補償金を命じることができる
。」

これは、裁判で争った結果労働者側が勝訴したが、実態としては職場に復帰できない場合も多いと思います(セクハラ、職場の方の反発など)。
その時は、金銭で解決して良いというもの。
これは、金さえ払えば解雇できるとも取れるので、反対している団体が多いです。
良い条文のようにも思えますし、悪い条文にも取れますし、もう少し決定的な何かが欲しいような気がします。

③同31条の2、3
2 使用者は、育児や家族の看護、介護等の家庭生活と職業生活との両立を図るために労働者が労働時間の長さ、配置等の変更を求めた場合には、適切な措置を講じるように配慮しなければならない。
3 使用者は、労働時間の配置については、これを適正なものとするために、適宜、労働者代表と協議を行わなければならない
。」

労働時間を労働者にあわせて変更していってくださいという、条文です。
この変更には、変形労働時間制を示唆し、更にはホワイトカラーエグゼンプションにまでつなぎたい様です。


内容を、ざっと読んでみたのですが、労働基準法を上回る労働者に有利な条文も多々あり、すべてが改悪ではないとは思います。
しかし、上記のように大きな論点もあることは確かです。
労働契約法が出来ることにより、労働組合の意義も薄れるような気がして、それはそれで少し不安な部分もあります。

とりあえず、法案の成立を急ぐのではなくて、まだまだ、話し合いの余地はあるのではないかと思います。


その他参考資料
「スカンジナビア航空」東京地裁判決
http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?action_id=dspDetail&hanreiSrchKbn=01&hanreiNo=18959&hanreiKbn=05



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-2 Comments

ばななぷりん says..."生煮えですが…"
<これですと、使用者が一方的に決められる「就業規則」が労働契約として認められてしまうように取れませんか
そう取れますね。大体、就業規則は労働契約締結後に見る機会があるのではないでしょうか?テキストなどには、契約書に、「就業規則のどこどこが該当する」と示してもよいとされてますが。契約のハンコを押す前によく読まなければいけないということですかね。
<この変更には、変形労働時間制を示唆し、更にはホワイトカラーエグゼンプションにまでつなぎたい様です。
ホワイトカラーエグゼンプションのターゲットは、残業などの概念がそぐわない専門職や管理職の人たちで、育児や介護のために配慮を必要とする人たちではないのではないでしょうか?
以上生煮えの感想ですみません。また勉強します。風邪をはやく治してね。私も、喉が痛い上に、膝の内側の靭帯がはれて痛み、足をひきずりながら整形外科へいきました。腫れているだけのようですが、シップをいっぱいもらいました(><)
2007.11.09 22:13 | URL | #- [edit]
ホッシー says...""
☆ばななぷりんさん

こちらこそ、御指摘ありがとうございます。
育休に関しては、私もミスでした。
その下の条文がそれに当たると思います。
ありがとうございます。

就業規則に関しては、それが労働契約になってしまうと困ると思います。
就業規則自体が、労働組合や労働者の代表者の「意見」しか必要としないからです。
これに関しては、最初は5分の4以上の労使委員会の決定となっていたのがいつの間にか、その条文がなくなってしまったらしいです。。。
これは、大変な問題だと思います。

来年には国会で可決されるようなので、決まる前にもっと騒いで欲しい物です。。。

2007.11.11 02:05 | URL | #- [edit]

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