流通業界10年☆企業年金プランナーホッシーの流通と年金のお話

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労災認定の基準は難しい。。。

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なにかと話題になっている「長時間労働」。長時間労働の削減を目指して、安全衛生法が改正されて、

週40時間を越える労働が1ヶ月当たり100時間を超え、かつ、疲労の蓄積が認められる時は、医師による面接指導を行う

と、安全衛生法でも、長時間労働に関する取り組みが定められました。


長時間労働により、脳疾患・心臓疾患になったり、ウツ病を発症したりと労働者の健康に様々な影響を及ぼしております。では、長時間労働によって上記の疾病になってしまった時の労災の支給はどのようになっているのでしょうか??

●10月8日(日経新聞)

三十代の男性会社員。休日に激しい腹痛で倒れ、「ストレス性胃かいよう」と診断され、入院することになった。たしかに最近長時間の残業が続き仕事内容にもストレスを感じる。こうした場合も、労災認定は受けられるのだろうか。

労災保険法によると、労災保険の給付は労働者に生じた負傷や病気が「業務上の事由」か「通勤」によると認定されたときに受けられる。特に過労による疾患では、原因が業務にあるという「業務起因性」が問われる。業務中ではなく休日に倒れても、業務起因性が認められれば労災認定を受けられる。

ストレス性胃かいようについては、病気の原因のストレスが長時間勤務によるものかという医学的因果関係が問われる。労災に詳しい寺田晃社会保険労務士は「ストレスの原因が私生活なのか仕事なのかは線引きが難しく、労災認定は簡単ではない」と指摘する。

一方で、長時間労働を放置していたとして、安全配慮義務に基づき企業側の使用者責任を問うた裁判例はある。うつ病による自殺が企業の安全配慮義務違反によるものかが争われた訴訟で、最高裁は「使用者は業務遂行に伴う疲労等が労働者の心身の健康を損なうことがないよう注意する義務を負う」と、企業側の使用者責任を認めた。

(終わり)


労災の判断の基準は、業務起因性が判断基準になります。脳血管疾患、心臓疾患に限って言うと、

①1ヶ月で月100時間の時間外労働があった
②2~6ヶ月で月平均80時間以上の時間外労働があった

場合は、業務起因性が認められるのが通例になっております。しかし、注意していただきたいのは、上記の判断基準はあくまでも「脳血管疾患」と「心臓疾患」に限られた基準でありまして、他の疾病には適用されないことを注意していただきたいと思います。

この業務起因性は、証明することがとても難しいのです。上の「胃潰瘍」の例もそうですが、よく言われるのが「腰痛」です。お仕事の内容によっては、重い荷物を運ぶことが多い方などは、それらの作業によって腰痛になったと思うと思います。しかし、その腰痛は日常生活で怒ったことかもしれませんし、業務起因性が認められるのはとても難しいとされています。

しかし、この判断はあくまで労働基準監督署が行います。もし、会社の社長さんなどが、「こんなの労災ではない!!」と言っても、社長さんの判断は労災の認定には影響を及ぼさないので、ぜひ、申請だけはしていただくようにしてください。

また、労災が認められなかったとしても、長時間労働による使用者責任を認める判決も出ています。労災でいう業務起因性は認められ難いかもしれませんが、長時間労働についてはタイムカードなどがあれば、1発で分かりますね。また、タイムカードなどが無い場合などは、手帳に労働時間などを記載したものも、証拠能力はある程度認められることもあるので、ぜひ、手帳などに記録しておいて欲しいと思います。

一番は、「自分の身は自分で守る」のが鉄則になります。自分の体と相談して、無理のない仕事量をこなしていくようにしてください。



みなさんの応援が元気の源になります~!!
応援よろしくお願いします

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-6 Comments

おきらく社労士 says..."精神疾患"
精神疾患の場合の業務上か業務外かの判断基準は、
業務におけるストレスと、私生活上のストレス、その人の持っているポテンシャルを総合的に判断するんですよ…

あんまりかかわりたくないよなぁ(;一_一)
2007.10.11 11:17 | URL | #- [edit]
師匠 says..."法は変わっても実態はね..."
おっ、いつの間にブログにつながるように?

私の知ってる給食の調理員さんも、人手が少ない日に大きな鍋を無理して
運んだら腰を痛め、「腰痛は元からあったろう」みたいなことさんざん言われ、
モニター検証とかまでして、結局勝ったけど、苦労してた...

絵に描いた餅、みたいな改正法にならないことを切に願う☆
2007.10.11 23:26 | URL | #- [edit]
ホッシー says...""
おきらく社労士様

コメントありがとうございます。

精神疾患の判断基準は知りませんでした。

>業務におけるストレスと、私生活上のストレス、その人の持っているポテンシャルを総合的に判断するんですよ

この判断は、本当に難しそうですね。
立証するのも、とっても大変そうです。。。
どのような判断がされているのか調べてみたくなりました。

ありがとうございます(^^)

師匠様

コメントありがとうございます。

やっと、ブログも軌道に載ってきたので、みなさんに公開させてもらいました(^^)
やっぱり、腰痛は立証が難しいのですね。。。
腰痛で、勝ちを勝ち取るとは凄いですね!!
うちの会社では、腰痛についてはみんなあきらめています。

ある意味、事業主さんが入ってくれている保険ですから、実際に業務災害が起こったときには、労働者の為に迅速に保険給付を支払って欲しい物ですね。。。



2007.10.12 03:06 | URL | #- [edit]
つばめ党 says..."おはようございます"
8日の日経新聞のコラム、自分も目を通しました。
今、長時間労働による疾患は脳・心疾患、精神疾患が主ですが、考えてみるとそれ以外の疾病が起こることも十分ありえますよね。
先日、友人(別の会社に勤務)が作業中に手を怪我してしまい労災保険の療養給付を受けましたが、使用者側は労働者自身が病気や怪我が起こらないような作業環境を整備すること、労働者側はホッシーさんの言われるように、自分の身は自分で守ることが大事になってきますよね。
2007.10.12 07:36 | URL | #- [edit]
軽うつ says...""
初めまして。
労働問題というと、とかく長時間労働が話題になりますが、その逆?で、理不尽に、配転されて以来、数ヶ月私は仕事を与えられていません。配転は会社の人事権として認められていますが、退職勧奨目的ともとれる、度を越した人事を取り締まる項目が、労基法に加えられることを願っています。1日8時間、仕事がないのも、うつ病など精神疾患につながることもあると思います。私の件に関しては、違法性を問い詰めるのは、難しそうです。
2007.10.12 14:11 | URL | #JmqwrZcQ [edit]
ホッシー says...""
つばめ党さん

コメントありがとうございます!!

労災の問題は、つばめ党さんの言うとおりだと思います。事業主・労働者共に、労災の事由になることが起きないように、十分に注意していくことがとても大切ですね。
うちの会社も月に数件の労災事故が毎月起きています。ちょっとした注意で起こらなくなると思うので、みんなで注意して良い環境が作れれば良いと思います。

軽うつさん

コメントありがとうございます。

不当配転については、色々と問題になっています。配転については、配転の事由がはっきり提示されないことが多いので、事業主側が色々と理由をつけてきますし、会社とそのことで戦うことはとてもお金と体力が要ります。そして、戦うことで勝ったとしても、会社に居づらくなってやめてしまうケースも多いようです。とっても、難しい問題ですが、とっても許せない問題だと思います。
このようなケースが、多くなってきているので、私もこのような問題の規制や解決点をぜひ、法律に示して欲しいと思います。
貴重な御意見、ありがとうございます。
2007.10.13 02:50 | URL | #- [edit]

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